【探究コース】家庭教師のWhyLabの探究コースについて

query_builder 2023/08/19
コース紹介
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家庭教師のWhyLabでは、「学び方を学ぶ」の理念をより実践的に学ぶため、2024年度から探究コースという新たなコースを開講いたします。このコースでは実際に探究・研究する経験を通じて計画・実験・考察・アウトプットの流れを身に着けます。これらの活動は実際に生徒様主導で行われます。この活動の中で自ら考え、行動する力を身に着けます。(※開講が2024年度となるため、実際の内容とは相違がある場合がございます。)

探究とは

学習指導要領と探究

 平成30年度、学習指導要領の理数編において、新たに「理数探究」という項目が追加されました。その中で理数探究というのは以下の育成を目標に制定されました。


 ・ 探究するために必要な知識及び技能

 ・ 多角的, 複合的に事象を捉え,課題を設定して探究し,課題を解決する力

 ・ 様々な事象や課題に 向き合い,粘り強く考え行動し,課題の解決に向けて挑戦しようとする態度


ではここまでに何度も出てきた「探究」とはそもそも何を表しているのでしょうか。


広辞苑では、探究は「物事の真の姿をさぐって見きわめること」と定められています。ではこれを行う探究学習とはいったい何を指すのか。それは「自ら問題を設定し、解決に向け調査や実験、情報収集を行う学習方法」を指します。この方法は結果ではなくその結果が導かれるまでの「プロセス」がとても重要になってきます。


この探究学習は自らが疑問に思うことについて自ら方法を考えて調査・実験を行っていきます。このよう「自ら」が押し出されることこそが重要なのです。社会情勢がさまざま変化していくこれからを生きる子どもたちには今後、自ら考え、行動する力が必要不可欠です。

探究で身に着けたい学び

 探究学習は「自ら問題を設定し、解決に向け調査や実験、情報収集を行う学習方法」である。では、この学習方法から実際に何を学んでいくのでしょうか。


探究は一般に研究と紐づけて考えられます。研究というと大学に行って大きな施設で、いろんな薬品を使って・・・そんな風に考える人もいるかもしれません。しかし、研究も元をたどれば「よく調べ考えて真理をきわめること」を指します。つまり探究学習も一種の研究なのです。


そんな研究がどのように進められていくかをたどっていくと以下のようなプロセスによって進められます。


  1.  問題提起
  2.  仮説を立てる
  3.  計画を立てる
  4.  実験・調査を行う
  5.  データを精査する
  6.  考察を行う
  7.  結果をまとめる
  8.  発表


仮説から考察までは自分が納得のいく結論が出るまで何度も何度も繰り返すことも少なくありません。


実際の探究活動も同じような手順で進んでいきます。。探究学習の目的は「新しい結果を得ること」ではありません。「目の前の課題に対しどのようなアプローチをとることが出来るようになるか」がとても重要なのです。


社会に出ていくうえで、これまでの学校で行われてきた学習で身につく現在ある知識を吸収して使う能力だけでは乗り越えられない課題というのが様々出てきます。吸収した知識を使うだけの能力では持っていない知識が必要になる場面での対処が出来ません。そんな中でも自分なりの行動をし、正解を導くための能力を身に着ける。これが探究学習に求められています。


そのために、この研究の際に行われるサイクルから何を学んでいくのでしょうか。


探究活動では主に以下の点を学んでいきます。


  • 計画を立てる力
  • 課題解決のための手法を探る力
  • データの読み解き方
  • 考察の仕方
  • アウトプットの仕方


これらの技能は勉強面ではもちろん今後社会に出た際や、大学で研究活動等を行ううえで基盤となってくる力です。これらの力を身に着けることが探究の目的となります。

WhyLabの探究コース

探究コースの概要

 ここまで、探究とはそもそも何を指しているのか、探究学習には何が求められているのかについてお話をさせていただきました。ここからはこれらの点を踏まえ、家庭教師のWhyLabがどのようにこの探究活動を支援していくのかについてお話をさせていただきます。


探究コースでは前項で述べた探究活動で学んでいく5つの能力を最大限身に着けられるよう、自ら考える・学ぶ・行動することをサポートしていきます。


探究学習をより実りのあるものにするため、家庭教師のWhyLabでは、段階や学ぶ内容に合わせ以下の2つのコースに分けて探究活動を支援していきます。


 ・ 探究基礎コース

 ・ 探究応用コース


基本的には探究基礎コースで必要知識を身に着け、探究応用コースで実践を行っていきます。この段階を踏むことで探究活動がただの自由研究から探究”学習”へと昇華していくと考えております。

探究基礎コース

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探究基礎コースは、その名の通り、探究活動において必須とされる基礎知識の習得に焦点を当てたプログラムです。このコースで扱う内容は以下のような数学的な要素が多く含まれます。



 ・ 平均値

 ・ 標準偏差

 ・ 誤差の取り扱い  など



しかし、ここで学ぶ知識は学術的な研究だけでなく、ビジネスや日常生活にも広く応用可能です。このコースでは実際に探究活動を行うのではなく、探究活動を行っていくうえで必ず必要になる知識を身に着けることを目的としています。ここで重要なことは、ただ単に知識を「入れる」だけではなく「使える」ようになることを目標としています。


 ここで学ぶデータの取り扱いなどの基礎知識は研究にしか使えない知識ではありません。このコースで学ぶデータの取り扱いや分析技術は、社会人として非常に価値のあるスキルです。たとえば、マーケティングの効果分析、財務報告、プロジェクトの進捗分析など、多くの業務にデータ分析のスキルが求められています。


また、知識を入れるだけでは自分の力とすることは難しいです。そのため、知識の習得が進むと実際のデータを用いながら探究ではどのようにその方法を使っていくのかをより実践的な方法で体験していきます。


探究基礎コースは、数学的な知識を教える場ではありません。探究基礎コースで身につく力は、探究力を養い、それを社会で役立てるための「知る力」を身につける第一歩となります。知識を習得し、それを実際の問題解決に応用できる能力を身につけることで、学びは真の力となり、未来を切り開く強い武器となります。

探究応用コース

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探究応用コースでは基礎コースで学んだ内容をもとに、実際に探究活動を行っていきます。生徒それぞれがテーマを決め、その課題解決に向けて探究活動を行っていきます。


探究活動で学んでいく5つの能力を身に着けるため家庭教師のWhyLabでは、以下のような取り組みを設けています。


  • 計画を立てる力

 探究学習では自ら考える・学ぶ・行動することが重視されます。これらを達成するためには自分が目標達成のために、いつまでに何をしなければならないのかを考えることが重要です。


 探究応用コースでは、実際の研究と同様に、目標を定め、仮説を立て、実験・調査を行い、データを精査、考察を行いまとめて発表するという一連の流れを行います。これらを定められた時間の中で最後までたどり着くために、いつまでに何を行わなければならないのかを生徒様自身で考え、授業の最初に計画を立てていきます。


 計画は計画シートを準備いたしますので講師のサポートの中で少しずつ自分で計画を立てる力を養っていきます。


  • 課題解決のための手法を探る力

 学校での学習には答えがあり、解法が一つに定められています。しかし、社会に出れば与えられた課題に唯一の答えはなく、解法というものは存在しません。そんな中で必要なことは、解法のない問題に対して課題解決のためにどのような方法を用いてより良い正解に近づけられるかです。


 解法がなく、答えのない問題に直面したときに手も足も出ませんは通じません。自分なりの方法で自分なりの正解を模索していかなくてはいけません。そんなときに必要な力が課題を正確に見極める力・課題解決のための手法を探る力です。


 探究学習においては、課題を自分で設定した後、仮説を立て実験・調査を行います。実験・調査を行うためには課題の求めなければならない部分は何かを明確にしなければなりません。その中で実験や調査を行う前に事前に多くの予備知識を集めなくてはいけません。類似した研究がある場合や、もしかしたらすでに結果が出ている内容かもしれません。


 このように課題解決には課題の明確化および事前の予備調査が必要不可欠です。これらの力を身に着けるために、探究応用コースでは課題の解析や論文検索システムを使った予備調査の方法について学んでいきます。


  • データの読み解き方

 実験や調査を行うことで、結果やデータを得ることが出来ます。そのデータは数字の羅列かもしれません。すべて違う文章で打たれたアンケートの回答かもしれません。これらのデータをデータの値そのままで読み取ってしまうことは調査の無駄になってしまうことも少なくありません。


 自分の思うような結果が出ず失敗してしまった実験や調査もその原因を探ったり、自分が仮説として立てた部分以外の点で何かしら共通項が見えてくるかもしれません。


 これらのデータを正しく活用するためにはデータを取り扱うための知識を身につけなければいけません。探究基礎コースで基礎的な統計の方法を学んでいきますが、データの性質によってより専門的なデータの統計を取ることが求められることもあります。そのため、探究応用コースではそのデータに合わせたより詳しい統計の方法について学んでいきます。


  • 考察の仕方

 データの解析が済むと、そのデータから何が分かるのか、仮説に沿った結果が得るkとが出来たのか考察を行っていきます。考察はデータを比較することや過去の結果を参照しながらなど一つに数字を見るだけでは見えてこない部分を自分で探し出していかなければなりません。


 学習指導要領の改訂でいくつものデータを比較して考えることの重要性も上がってきています。しかし、その方法を身に着けることは現代文の授業を受けるだけで身に着けることが難しい場合もあります。探究では文献などの文章から実験結果などの数値的なデータまで様々な角度からいろいろな情報を比較していくことが重要になっていきます。これらの方法を講師のサポートの元、実際に考察を行いながら身に着けていきます。


  • アウトプットの仕方

 得られた情報、考えられたことをそのまま自分の中にとどめておいてしまっては探究学習の真の完成とは言えません。それは、自分で考えたこと、自分で見つけ出した答えを周りの人と共有し、新たな意見や見解、自分では探しえなかった知識と巡り合うことでより学びを発展させていくことが出来ます。


アウトプットの方法は一つではありません。

 ・ スライド発表

 ・ ポスター発表

 ・ レポート提出

 ・ 論文発表  etc...


他にも発表をする場所によってさまざまな形式があるでしょう。探究コースではWhyLa内での発表に加え、希望制で外部での発表を行います。探究応用コースではこの外部での発表を目標に計画をたて、実験・調査を行っていきます。


 コースの授業の中ではレポートや論文の書き方・スライドの作り方・発表の時の注意点など実践的なアウトプットの方法について学んでいきます。




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個別指導のWhyLab 〜学び方を学ぶ個別指導〜

住所:長野県松本市桐1-4-22

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